意味と読み

遺す, 蓄える

音読み イ、ユイ
訓読み のこ.す

成り立ち

この漢字は、左側に動きや歩行を表す部首(離れていくことや分断されることを暗示します)を配置し、右側にその漢字の読み方を示す音符として機能する「貴」という構成要素を組み合わせています。左側が中心的な意味を担っており、「残されたもの」や「取っておかれたもの」とは、私たちから離れていったもの、あるいは私たちが立ち去る時に後に残るものです。この意味を持つ構成要素と、読み方の案内役としての「貴」を組み合わせることで、この漢字は「遺す(残す)」や「何かを他者のために後世に残す」という意味を表すようになりました。

遺 15画

構成要素

  • 貴 音符 position.nyoc
  • ⻌ 部首 繞(にょう)

音符は字の意味ではなく発音を示す部分です —— そこに意味を読み取らないでください。

用例(熟語)

  • 遺影 いえい 故人を偲ぶために飾る、亡くなった人の写真。
  • 遺憾 いかん 期待通りにならず、心残りで残念に思うさま。
  • 遺言 ゆいごん 死後のために、または死に際して言い残すこと。また、その言葉。
  • 遺構 いこう 昔の建造物などの形跡が、地中などに残されているもの。
  • 遺骨 いこつ 火葬にしたあとの骨。
  • 遺恨 いこん 心残りとなる恨み。忘れられない恨み。
  • 遺作 いさく 故人が生前に残した作品。
  • 遺産 いさん 故人が残した財産。また、歴史的・文化的に後世に残されたもの。

間違えやすい漢字

形は似ていますが意味のつながりはありません —— 違う画に注目してください。

データ

画数
15
康熙部首
162
成り立ちの種類
形声(意味+音)
配当学年
第6学年(教育漢字)
頻度順位
第647位(新聞)
旧JLPT
1級
Unicode
U+0907A